「よくわかる！陳微明の『太極問答』」のご購入ありがとうございます。

こちらでは読者のための以下コンテンツがあります。

• ペーパーバック版（第2版以降）の単式練習法PDFダウンロード 
• 改定履歴・改定内容

　ペーパーバック版はよりお求めやすい価格とするため、第2版から単式練習法の掲載を無くし、こちらでダウンロードいただく方式といたしました。お手数おかけいたしますがよろしくお願い致します。

　単式練習法は、太極拳未経験者のために、太極拳の動作を簡略化していると思われます。すでに太極拳を学ばれている方には、その姿勢や内容は少し違和感を感じさせるかもしれません。古い大架式套路の正確な姿勢は『太極拳を深める！陳微明の「太極拳術」』の261枚の連続写真をオススメいたします。

◆デジタル初版

　2022年8月16日発行。

◆デジタル第2版

　2022年9月2日発行。

• 解説を追加
• 誤字・脱字を修正。

◆ペーパーバック初版

　2022年9月2日発行。

◆ペーパーバック第2版

　2022年10月4日発行。

• 目次ページにタイトルを追記
• 人物説明内容を『太極拳を深める！陳微明の「太極拳術」』に併せて、簡潔に記載するように見直しを実施。
• 単式練習法の本文を削除し、本サイトからダウンロードする形式に変更。併せて本書の構成ページを修正。
• おしらせページ数を削減。
• 参考書籍一覧を訂正。
• 価格を1980円から1880円に改定。

◆デジタル・ペーパーバック第3版

　2023年1月1日発行。

• 背表紙の帯に、「日本致柔拳社公認」を追記。
• はしがきに日本致柔拳社公認の旨と謝辞を追記。
• 問24の記載を見直し。（以下の通り）

◆解説◆

　ここに記載のある太極長拳とは、一般的な太極拳の老架の套路とは別のものです。陳微明は師である楊澄甫から、太極拳に加えて太極長拳の套路（五九式）を学んでいます。陳微明はこの太極長拳に更に左右対称の技と靠を付け加えて、一〇八式の新たな套路を生み出しました。この旨は、一九二八年に発刊された陳微明の著書『太極剣』に記載されています。『太極剣』にも記載がありますが、太極長拳は前後の移動と転身を繰り返すシンプルなものですが、その風格は一般的な太極拳とは異なり、前進しながら技を発するため、より実戦的な印象を受けます。ここでの陳微明の回答には、「体育運動の観点でこれを行い」とありますが、実際には定歩推手を学んだ後に初めて学ぶことができる套路であったようです。『中国太極拳事典』には「李景林、陳微明、楊奎山などがこの方面（套路）に精通していた」と記載されています。

　なお、左右対称的に単式練習を行うことは大変おすすめできます。左右の単式練習を繰り返していくことで、一つ一つの技の質が上がり、また左右行うことで技と技のつながりの自由度が増して、套路に縛られずに各式を自由に行えるようになると感じます。

　※太極長拳…太極拳の運動形式の一つ。独特な技術風格があり、長らく各家拳派が重視し、神聖なものとして伝えられてきた。太極拳名家の李景林、陳微明、楊奎山などがこの方面に精通していた。太極長拳の套路は普通の太極拳套路より動作はかなり多く、練習中は十分に柔軟な特徴を体現し、歩法は多様で、活き活きと進み、退き、速度は快慢交互に、早くてもばたつかず、ゆるやかでも崩れず、内在する勁力の運行を強調している。以上『中国太極拳事典』（余功保編著）から一部抜粋。